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あなたの周りの認知症の方はちゃんとしていますか?

 

「ちゃんとしてよ、お母さん。」「もっとしっかりしてよ。」って思うことはありませんか?
でも、この「ちゃんとしてよ」「しっかりしてよ」ってどういうことなんでしょう?

 

私たちは小さいときから「ちゃんとしなさい。」とか「ちゃんとあいさつしなさい。」とか「ちゃんと勉強しなさい。」などと言われてきたので、どうしてもこの「ちゃんと」とか「しっかり」という曖昧な表現を使ってしまいがちです。でも「しっかり」とか「ちゃんと」って言われても、どうしたら「しっかり、ちゃんと」できているのかわからないですよね?

ましてや認知症になると、相手の気持ちを汲み取ることや、話しの行間を読むことが難しくなります。相手の気持ちを想像することが難しくなるのです。その状態で「しっかり」とか「ちゃんと」と言われても、混乱します。「しっかりできていない。」「ちゃんとできなくなっちゃった。」と本人が一番感じています。

 

じゃあどうしたらいいの?と思うかも知れません。

 

この言葉は曖昧なので、実は、「しっかり」とか「ちゃんと」と言っている方もどうなって欲しいかが明確ではないのです。

「ちゃんとして。」とか「しっかりして。」と言う言葉を分解してみましょう。どうなったらちゃんとしていると思えるのか、どうだったらしっかりしていると思えるのか、自分が考えるその内容を書き出してみましょう。

<わかりやすいように、勉強に例えると「ちゃんと勉強する」というのは、①鉛筆と消しゴムを準備する。その時、鉛筆は削って尖っていること。②勉強机に向かい、椅子に背筋を伸ばして腰掛けること。③まずは学校の宿題を行うこと。そのときに他のことに気をとられず、集中して15分以内に終らせること。字は丁寧に書くこと④宿題が終ったら、授業の予習と復習を引き続き行うこと、です。これは私の「ちゃんと勉強する」と言うことなので、人によって内容が違ってくるのは当然です。>

そうすると、こんなことをして欲しいんだとか、こういうことを相手に求めているんだ、ということに気付くかも知れません。

曖昧だった言葉が明確になった時、行動に移せるのです。行動してもらえるような声かけをすることができるのです。

そして明確になれば、その中で認知症の相手はどれだったらできて、どれができなくなっているのかがわかります。

自分と相手の現在地を知ると、対応方法がわかり、介護はほんの少し楽になるかも知れません。